2019年4月18日 第16号
SNCラバラン社スキャンダルで自由党から除名処分となったジェーン・フィルポット前予算庁長官が14日CTVの政治番組に出演し、今秋実施される総選挙に自由党以外の党から出馬する可能性を示唆した。
SNCラバラン社スキャンダルでは、ジャスティン・トルドー首相によるラバラン救済のための不適当な政治介入があったとして野党が追及。フィルポット前予算庁長官とともに除名処分となったジョディー・ウィルソンレイボールド前司法長官に対してトルドー首相をはじめ首相事務所関係者らが裁判ではなく司法取引にするよう圧力をかけ、これに応じなかったウィルソンレイボールド前司法長官を事実上更迭。スキャンダルの事実を究明する司法委員会も自由党議員が途中で打ち切り、前司法長官を支持しトルドー首相へのこの問題に対する不信感を公言したフィルポット議員と圧力に応じなかったウィルソンレイボールド議員の2人の前閣僚を最終的に自由党から除名するという形で幕を引いた。
しかし野党や国民からはフィルポット議員やウィルソンレイボールド議員の主張が正しいとする論調が強く、無所属で出馬しても当選するだろうと言われている。
フィルポット議員はこの日のインタビューで、新民主党(NDP)、グリーン党から誘われていることを明かし、無所属も含めて次の選挙に出馬する可能性を模索していると語った。