2019年4月4日 第14号
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ビクトリア市にある州議事堂で女性の服装について議論が巻き起こった。
発端は先週、議事堂内で袖のない服装で仕事をしていた女性ジャーナリストや新民主党(NDP)スタッフに議事堂職員が腕を覆うよう規則で決められていると注意したことだった。
この話を聞いた他の女性たちが、腕を出した服装で議事堂に出勤した写真をソーシャルメディアに掲載。時代遅れの女性蔑視行為だと抗議した。
これを受け4月1日、BC州議会議長ダレル・プレカス氏が、州議事堂での服装規制を見直すよう調査を指示。調査が終了するまで、議員、政府・党の職員、メディアを含む議事堂で仕事をする全員が、職場にふさわしい服装を心がけるようにとの声明を出し、女性については職場にふさわしい服装の幅が広く「袖のない服装も含まれる」との認識を示した。
今回の件でNDP政権キャロル・ジェイムズ財務相は、議長の対応を歓迎。「ここで働く人々は自分たちの環境をわきまえた人たちであり、いちいち服装をチェックされる必要はないでしょう」と語った。
プレカス議長は、州議事堂はこれまで男性の職場との意識が続いていたとの認識を示し、今回の件はこうした不均衡な歴史的事実を是正する機会となると声明で発表している。
服装規定が変更されれば1980年以来となる。