2019年3月7日 第10号

 アルバータ州エドモントン市に住むジャスティン・ホエーリングさんは週4回、エドモントン市総合病院で患者のためにピアノを演奏している。

 実はホエーリングさん、生まれた時から目が見えない。それでも3歳の時にはピアノを弾き始めた。祖母とピアノの特別教師の2人の後押しを受け、ホエーリングさんはピアノの練習を続け、全て耳で覚えたレパートリーは200曲を超えるまでになった。

 祖母も教師もすでに他界しているが、他人を助けるという精神を彼はしっかり受け継いでいる。病院で働くボランティアのひとりは、ホエーリングさんが人々に喜びを与えているのを見るのは素晴らしいことだと、取材に語っている。別の女性も、誰にでも人生の中でつらい時があるが、そんな時でも彼のピアノは喜びを運んでくると言い、人を鼓舞する力があると話している。

 また病院でピアノを弾くことは、ホエーリングさん自身にも恩恵があると本人は語る。ここでピアノを弾くことでスターのように感じ、何か特別な気分にさせてくれるという。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。