2019年2月7日 第6号

 オンタリオ州トロントの北西、人口約6万6千人の都市カレドンで3日早朝、家が突然爆発した。その威力はすさまじく、この家は文字通り跡形もなく吹き飛んだ。

 爆発が起きたのは午前6時15分ごろで、この家の住人のヨゼフ・ウェストコットさん(54歳)が遺体で発見された。ほかにけが人はなかったが、現場付近でガス漏れが検知されたため、近隣住民約35世帯に避難命令が出された。この地域へのガスの供給が一時ストップされたほか、爆風によって住宅に構造上の問題が生じなかったか確認されるまでの数日間は、避難生活を余儀なくされた。

 爆発のあった家から5軒ほど離れたところに住んでいる夫婦は取材に対し、大きな爆発音で目が覚めたと語っている。自宅に飛行機か何かが突っ込んできたと思うぐらいの衝撃で、すぐさまセーターなどを羽織り外に飛び出したという。家は何ともなかったものの、あたりには何か異常事態が起こったと思わせる臭いが漂っていたと、この夫婦は語っている。

 爆発の勢いで飛ばされた住宅の破片により、少なくとも近隣6軒で窓ガラスが割れたり車庫のシャッターが破損したりした。

 爆発原因の調査はオンタリオ州消防部長の担当となる。3日午後には調査団が現地入りし、ドローンも駆使して実況見分を始めた。しかし調査結果が出るまでには当分かかるだろうと、オンタリオ州警察は取材にコメントしていた。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。