2019年2月7日 第6号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーで中国通信大手ファーウェイ(華為技術)の副会長兼最高財務責任者(CFO)孟晩舟氏が拘束されて以降、カナダと中国の関係が緊張状態にある中で、国民は自由党政権の中国への対応に不満を持っていることが世論調査で分かった。

 世論調査会社アンガスリードが2月1日に発表した調査結果では、92パーセントが今回の中国との緊張関係を厳しい事態と捉えていると回答した。トルドー政権の対応を「非常に拙い」、「拙い」と答えたのは52パーセントで、「非常に良い」、「良い」の33パーセントを大きく上回った。

 トルドー政権の今回の中国への対応について、「強硬さが足りない」が44パーセントと最も多く、「適切」が29パーセント、「態度を軟化するべき」が20パーセントとなり、トルドー政権の対応への国民の不満が明らかになった。

 今回の調査は1月23日から28日にオンラインで実施された。この実施期間に、前駐中国カナダ大使ジョン・マッカラム氏が、拘束されている孟氏のアメリカへの引き渡しについての数回にわたる失言で解任されている。

 

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