2019年1月31日 第5号
オンタリオ州オタワ市で、ケアワーカーを装いマンションなどに侵入した疑いで、女が逮捕された。
アンジェラ・ドーン・ハンナ容疑者(43歳)は昨年、ケアワーカーが仕事中に着用する作業着(スクラブ)を着て同市西部のマンションのほか、いくつかの住宅に侵入したことから逮捕され、4件の家宅侵入と複数の執行猶予条件違反で告訴された。
ハンナ容疑者がマンション内にいるところを目撃、メディアに知らせた住人によると、ハンナ容疑者は薬の入ったボトルを手に、『フィリス』という人物を探していると、居合わせたこの住人に話しかけてきたという。しかし別の時に、玄関外の植え込みに隠れていたハンナ容疑者が、玄関のオートロックのドアを開けた瞬間に飛び出してきたのに遭遇した。彼女は『ロックアウトされた』と彼に説明、マンション内部に入ろうとしたが、この住人に阻止された。この時もハンナ容疑者は青いスクラブを着て野球帽をかぶり、さらに腕で顔を隠そうとしていた。
この時の様子を収めた住人による動画がニュースで紹介されると、他の住宅でもハンナ容疑者が家宅侵入をしていたことが明らかになり、逮捕にいたった。またハンナ容疑者は昨年1月に、同州ウィットビーでの家宅侵入で有罪判決を受けていた。
オタワ市警察はハンナ容疑者の犯行に関する証言が集まるきっかけとなったニュースが、犯人逮捕に大いに貢献したと話している。また動画をテレビ局に提供した住人は、自分たちには何事も起こらなかったが、同じマンションの住人の注意を喚起するためだったと語り、「何か良くないことを見かけたら、放っておかないで対処すべき。そうすれば少なくともそれ以上悪いことにはならない」と付け加えていた。