2019年1月24日 第4号

 アフリカのブルキナファソで16日、カナダ人男性カーク・ウッドマンさんが殺害されていたことが分かった。15日に複数の銃を持った男たちに誘拐され、翌日に数発撃たれた姿で見つかったという。ブルキナファソの公安省の発表によると、発見されたのはウッドマンさんが働いていた場所から100キロメートル離れた場所で、これまでのところ犯行声明などは出されていないという。

 ウッドマンさんはノバスコシア州ハリファックス出身で、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーに本社のあるプログレッシブ・ミネラルズ社に約30年勤め、地質学者であり、探査部副社長を務めていたという。西アフリカで約20年過ごした経験があり、ハリファックスの同業者の間ではよく知られていた人物だったとの友人の言葉が紹介されている。

 ケベック州シェアブルックで行われていた自由党閣僚会議に出席していたカナダ連邦政府クリスティア・フリーランド外相は、「今回の凶悪な犯行を非難する」と語り、「カナダはブルキナファソの当局と協力して犯罪者を必ず法で裁くよう尽力する」と語った。

 ブルキナファソは西アフリカに位置し、最近カナダを含む欧米諸国から鉱山への投資が増加している。北はマリ、東はニジェール、南はガーナ、南西はコートジボワールと接し、最近はマリやニジェールからアルカイダやイスラム国と繋がっているグループによる暴力の影響が深刻化しているという。

 ブルキナファソではケベック州出身カナダ人女性エディス・ブライスさんが一緒にいたイタリア人男性とともに昨年12月15日から連絡が取れない状況になっていることが分かっている。同国公安省は今月17日に2人の消息不明を誘拐として認識しているとの声明を発表している。

 トルドー首相は記者会見でブライスさんは生きている可能性が高いとみている、と記者の質問に答えて語っている。

 

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