2019年1月10日 第2号

 マニトバ州ウィニペグ市の南約30キロのところにある、人口1300人余りの町セント・アドルフで、畑の上に雪で作られた迷路が5日、一般に公開された。

 この畑は毎年秋にも『トウモロコシの中の迷路』と呼ばれる迷路が出現することで有名なトウモロコシ畑。そして今回『雪の中の迷路』と名付けられたこの迷路の企画・作成に参加したひとり、クリント・マッセさんは取材に対し、その苦労を語っている。

 冬に迷路を作成する利点は、夏場と違いぬかるむ地面や蚊の襲撃に悩まされないことだが、雪の確保が難題だったという。特に今年の冬は例年に比べ暖かく、同じ畑で毎冬作っている、そり遊び用の雪山からその大部分を持ってこざるを得なかった。

 完成までに4週間近くを費やしたというこの迷路、マッセさんはギネス世界記録ものだと信じている。現在までの世界記録は、オンタリオ州サンダーベイのフォート・ウィリアム歴史公園に作られた雪の迷路で、面積は1696平方メートルだった。2月10日にはマッセさんたちの『雪の迷路』の公式測量が行われる予定だ。

 冬のエンターテイメントを提供したかったと語るマッセさんによると、迷路の中には5つの小さい焚火も焚かれているほか、日によってはアーティストが作成した雪の彫像も置かれ、参加者はこれらを見つけ出す楽しみも味わえる。

 

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