2019年1月10日 第2号
サスカチワン州スコット・モー州首相が7日、先住民族の人々に対し1950年代から始まった先住民族政策シックスティーズ・スクープを公式に謝罪した。
シックスティーズ・スクープとは、1950年代から1980年代後半にかけて先住民族の子供を先住民族家族から引き離し先住民族以外の家族、多くは白人家族へと養子へ出す政策。約2万人が親元から引き離されたとされている。多くの先住民の子供はこの政策によりその後自分たちの言語や文化を失うだけではなく、自分の家族とも離れ離れになった人も多いという。
モー州首相は、「サスカチワン政府とサスカチワン州民を代表して、皆さんの前でここに謝罪を表明し、心からお詫びする」と語った。さらに「被害者が経験した苦しみや悲しみに対して、失った文化や言語に対して、心からお詫びする。そしてその後自分の家族とのコンタクトを失ったすべての被害者に対して、本当に申し訳ないと思う」と語った。
サスカチワン州政府の公式謝罪式典には約200人の被害者が参加した。