2019年1月10日 第2号

 ジャスティン・トルドー首相が今月初めにも3選挙区での補欠選挙日程を発表することが分かった。ただ今月2日に正式に辞職したブリティッシュ・コロンビア(BC)州ナナイモ‐レディスミス選挙区については今回の補欠選挙に含まれるかは不明だ。

 補欠選挙が行われる3選挙区は、BC州バーナビー・サウス選挙区、オンタリオ州ヨーク‐シムコ選挙区、ケベック州モントリオールのアウトレモント選挙区。ヨーク‐シムコ選挙区は保守党ピーター・バンローン議員が辞職したことで空席に、アウトレモントは新民主党(NDP)トム・マルケア前党首が辞職したことで空席になっていた。

 BC州バーナビー・サウスは、現バンクーバー市長のケネディ・ステュワート元NDP議員が昨年10月に実施されたバンクーバー市長選に参加するため議員を辞職し空席になっていた。この選挙区では、NDPジャグミード・シング党首が立候補することを表明している。NDPは現在自由党、保守党から大きく支持率で引き離されており、その要因の一つがシング党首が議席を保有していないとされることから、選挙戦に備えるために補欠選挙への出馬を決めた。党首に選ばれた当初は今年の総選挙で選挙に出馬する意向を示していた。

 シング党首がバーナビー・サウスから立候補することを発表した後、シング党首の地元オンタリオ州ヨーク‐シムコ選挙区が空席になったが、シング党首はBC州から立候補することに変わりはないと強調した。バーナビー・サウスはこれまでステュワート氏が2期連続当選しているが、2回とも僅差での当選となっている。シング党首がここで当選するかは今年の総選挙でのNDPの選挙戦を占う上でも重要な選挙となるため、注目されている。

 BC州ナナイモ‐レディスミス選挙区は、今月実施されるBC州ナナイモ選挙区補欠選挙に立候補したNDPシーラ・マルコルムソン議員が1月2日に辞職したため空席になった。連邦補欠選挙は2月に実施される予定とみられている。

 

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