2019年1月17日 第3号
アルバータ州カルガリー市とその周辺では、現金自動預払機(ATM)を機械ごと盗む侵入盗が増加している。 7日未明には同市北にある、人口約3千人の町クロスフィールドのコンビニエンスストアからATMが盗み出された。犯人は午前4時40分ごろ、閉店後の店の入り口を壊して侵入、ATMの機械を外に引きずり出して、乗り付けたバンに乗せて逃走した。
また、この際に店内の棚や商品、キャビネット、カウンターのほか電話やPOSシステムに損害を与えていった。店主のカイール・アルゲバリさんは、その被害額をざっと15万ドルとみている。商売の上でもっとも重要な部分にダメージを被ったことで、店の再開には少なくとも1カ月はかかるだろうと、アルゲバリさんは取材に語っていた。
カナダ連邦警察(RCMP)によると、カルガリー市では昨年12月だけで8件のATM盗難があったほか、エイドリー、ストラスモア、コクレーン、オコトクスといった近郊の町でも、昨年のクリスマス以来7件の盗難や盗難未遂が発生している。
この事態を受けてRCMPでは、事業主に対して警戒を呼びかけるとともに、不審な人物については警察に通報するよう求めている。犯人らは犯行前に店を訪れ、店内のレイアウトを確認していくことが多いという。
アルゲバリさんはコンビニエンスストアを経営して約20年となるが、事件後地元の人々からは次々と支援の手が差し伸べられていると、取材に語っている。