2018年12月6日 第49号

 カナダポストは12月1日、オンタリオ州ミシサガにある国内最大の郵便物集配センターでカナダポスト労働組合(CUPW)以外の組合員がデモ抗議をしていることについて法律違反と注意した。

 カナダポストはオンタリオ州上位裁判所から集配センターへの業務妨害禁止命令が出されていると説明している。

 この日は公共機関に勤める職員で構成される労働組合CUPEの組合員が、カナダ政府がCUPW組合員に対してストライキを強制的に停止する職場復帰法案可決は憲法違反としてデモを実施した。

 CUPWは労使交渉の決裂を受け、10月22日からストライキを開始。24時間交代制で全国各地で約5週間にわたり実施した。しかし11月26日に職場復帰法案が可決し27日から強制的に通常業務に戻っている。現在も労使交渉は続けられている。

 可決した職場復帰法ではCUPW組合員、もしくはカナダポスト側が業務を遅らせるような違法行為をした場合は、多額の罰金が科せられることが盛り込まれている。

 そのため、CUPWを支援する他の労働組合が全国でデモを行っている。先週はブリティッシュ・コロンビア(BC)州リッチモンド市にある集配センターでも入り口付近の通用道路を塞いで通行止めにするなどの行為が実施されている。

 カナダポストはオンタリオ州の他にもアルバータ州、BC州でも裁判所から妨害禁止命令が出ていると発表している。

 

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