2018年11月22日 第47号

 南米大陸北東部にある国、ガイアナ。その首都ジョージタウンの国際空港で、滑走路逸脱事故を起こした旅客機に搭乗していた高齢のカナダ人女性が、事故から1週間以上たってから死亡した。カナダ外務省が18日、発表した。

 女性が搭乗していたのは、ガイアナ・ジョージタウン発オンタリオ州トロント行きのフライ・ジャマイカ航空256便で、9日のことだった。乗客乗員126人が乗った同機はジョージタウン空港から離陸したものの、油圧系統のトラブルから同空港に引き返すことにした。しかし着陸した際に滑走路から逸脱、滑走路脇へそれて最後は空港敷地を仕切るフェンスと砂山に乗り上げる形で停止した。

 事故直後に航空会社が発表した内容によると、大きなけがをした人はなく、高齢の乗客2人が予防措置的に病院に搬送されただけだった。またカナダ外務省も、この便に搭乗していたカナダ人は82人で、事故直後は誰もけがをしていなかったと発表していた。

 外務省はプライバシーの観点から死亡した女性の身元を明らかにしていなかったが、フライ・ジャマイカがコメントを発表、この女性がルーキア・カルーさん(86歳)であることが明らかになった。また同社がメディアに送った電子メールによると、この事故による治療をカルーさんが病院で受けた記録はなく、航空会社がさらに詳細を調査するとともに、カルーさんの家族や親族に対して可能な限りの便宜を図るとしている。また当局の事故調査にも全面的に協力すると伝えている。

 

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