2018年11月22日 第47号
ファーストフード店が行っている子供向けメニューの宣伝は、ケベック州が定める消費者保護条例に違反すると訴える集団訴訟を起こすことを、同州最高裁判所が認める判断を下した。
ケベック州は、カナダの中でもっとも厳しい消費者保護条例を制定していることで知られている。それによると、13未満の子供への直接的な商業的宣伝が禁止されている。
集団訴訟を準備している弁護士のジョーイ・ザクランさんの法律事務所は、ファーストフード・チェーン大手のマクドナルド・カナダが、その店内のショーケースに子供向けメニューの景品であるおもちゃを展示しているのは、その条例に違反すると主張している。
その上で、2013年11月15日以降に子供向けメニューや、おもちゃ単体を13歳未満の子供に買って与えた人に対する賠償と、同社のこうした宣伝を禁止させる集団訴訟を起こす許可を、同州最高裁に求めていた。
今回の最高裁の決定により、ザクランさんの法律事務所は該当する多くの人に、集団訴訟に参加するよう呼びかけている。ただ、誰がいつ子供向けメニューを購入したかを証明する方法については、これから検討するとしている。
一方マクドナルド・カナダ側は、ケベック州の消費者保護条例については承知しており、今回の集団訴訟が正当性を持っているとは思えないとのコメントを発表している。