2018年11月22日 第47号

 ニューファンドランド・ラブラドール(NL)州沖で16日に起こった石油採掘場でのオイル流出事故で20日、カナダ-NL海岸石油委員会は、19日、20日と海面でオイルが作る膜による光の反射がみられないことから、流出したオイルはすでに細かく分散されていると判断。今後、流出オイルの回収は不可能との見解を示した。

 同州沖で石油を採掘しているハスキー・エネルギー社がシーローズ海上石油プラットフォームの再開準備を進めている時に起こったという。当時は同地域を激しい嵐が襲っていて、他社が悪天候のため再開を見合わせている時にハスキー社だけが再開を目指していたという。委員会は事故原因などについて今後も調査するとしている。

 流出オイルがすでに回収できない状態になったことで、今後は海洋生物への被害を注視する必要があると委員会は発表している。ハスキー社は、20日までに14羽の海鳥がオイルにまみれていることを確認したと報告している。

 

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