2018年11月15日 第46号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で製造されたソースに、食中毒の危険性があるとバンクーバー・コースト保健局が8日、発表した。

 該当する商品は、同市内の住宅で製造されていた中華ソース『ベティーの皇帝醤(Betty's King Sauce)』。同保健局によると、このソースを製造していた住宅は当局への登録もしていなければ、食品衛生に関する検査も受けていなかった。商品はオンライン上のソーシャルメディアやウェブサイトから、通販されていた。

 同保健局は、このソースの原材料や製造方法が、重篤な食中毒を引き起こすボツリヌス菌の繁殖につながる可能性があると指摘している。

 ボツリヌス菌に汚染されていても、食品の見た目や味に変化はないので注意が必要。摂取後12時間から36時間以内に吐き気、嘔吐、疲労感やのどの渇きのほか呼吸困難に陥ったり筋肉麻痺になったりして、最悪の場合死亡する。

 同保健局がこの製造者に指導を行い、現在では製造されていない。また、この中華ソースが原因の食中毒は今のところ報告されていない。

 

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