2018年11月15日 第46号
アルバータ州カルガリー市が招致を目指す2026年冬季オリンピック・パラリンピック大会で、同市民による住民投票が13日に実施された。同日開票の結果、賛成43・6パーセント、反対56・4パーセントで、反対が過半数を上回った。これでカルガリー市が招致を断念することは、ほぼ確実となった。今回の結果は非公式結果として発表され、公式には16日に発表される。
カルガリー市は招致に向けて準備を進めていたが、先月末になって、連邦政府、アルバータ州政府、カルガリー市政府による開催費用の負担の分配をめぐって合意に至っていないことが判明。カルガリー五輪招致委員会が対応してカルガリー市議会を納得させ住民投票まではこぎつけたが、市民を納得させるだけの材料とはならなかったようだ。
住民投票はあくまで招致継続を決定するための参考で、直接に是非を決定する拘束力はない。しかし、住民の同意がなければ金銭的な負担は負わないというアルバータ州政府の条件や住民の意思を尊重するという市議会の姿勢から、来週にも市議会は招致撤退を議会で決めるとみられている。