2018年11月15日 第46号
フランスを訪問していたジャスティン・トルドー首相は12日パリで記者会見し、サウジアラビア人記者ジャマル・カショジ氏がトルコのサウジアラビア大使館で殺害されたとされる件で、トルコ側が入手した当日の録音テープをカナダの情報機関が聞いたことを記者会見で明らかにした。
カショジ氏の行方についてはトルコ・イスタンブールのサウジ領事館に入館したところまでは映像で確認されているが、それ以降の消息が分かっていない。その後、サウジアラビア政府が領事館で殺害されたことを認めた。
これについてトルコ政府は、カショジ氏が殺害された時の様子を録音したテープを入手したと発表。週末にトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が録音テープの複製を、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスに渡したと言及した。
しかし録音テープの内容を聞いたと公表したのはカナダのみ。トルドー首相は記者会見で、自身は聞いていないことも明らかにした。この件については、トルコ政府と連携しているし、他の同盟国とも話し合いを続けていると語った。