2018年11月15日 第46号

 ジャスティン・トルドー首相は7日、国会でユダヤ系コミュニティに謝罪した。「カナダとしてセントルイス号に乗船していたドイツ系ユダヤ人907人と、その家族に謝罪する」と語った。「当時カナダ政府が取った冷淡な行動と、もっと早く謝罪しなかったことを謝罪する」と述べた。  1939年にナチスドイツの迫害から逃れようと同年5月にハンブルグを出港したセントルイス号がカナダに到着した。しかし当時のカナダ政府は受け入れを拒絶。他の国からも拒絶された乗船者はヨーロッパに戻った。しかし歴史家によると、セントルイス号に乗船していたユダヤ人の約250人がナチスの殺人収容所で殺害されたという。  アメリカのピッツバーグでは先月、ユダヤ教礼拝堂を襲った発砲事件で11人が死亡。そのうち一人はカナダ人女性だった。  トルドー首相が説明したところによれば、カナダのヘイトクライムの17パーセントがユダヤ教を狙ったものだという。トルドー首相は、「カナダとしてもっと(ユダヤ教を狙ったヘイトクライムに対する対応に)努力する」と約束した。

 

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