2018年11月8日 第45号
ブリティッシュ・コロンビア州メトロバンクーバーで11月5日、続々と新市長が就任した。バンクーバーの顔がガラリと代わった先月の地方選挙。この日バンクーバー市ではケネディ・ステュワート市長が正式に誕生した。
同日には早速記者会見し、バンクーバーの抱える問題について取り組み、バンクーバーがこうした問題に革新的なアプローチで解決していけるところを世界へアピールするチャンスにしたいと抱負を語った。
選挙争点だった住宅問題以外にも、生活費の上昇、貧富の差、薬物中毒死亡者の増加など抱える問題は多い。
1日にはバンクーバーを訪問中だったジャスティン・トルドー首相と会談。バンクーバーの置かれた状況と問題を話し合い、連邦政府からの支援が必要と訴えたと語った。特に、不動産の高騰や薬物中毒の問題、さらにすでに連邦政府が支援を表明している公共交通機関の充実などを話し合ったとステュワート市長は語った。
また注目のサレー市でも5日、ダグ・マッカラム市長が誕生。6日には選挙公約としていたサレー市警設立とLRTに代わるスカイトレインの建設に向け動議を可決した。
マッカラム市長は選挙戦で、現在サレー市の治安を担っている連邦警察(RCMP)に代わり、市独自の警察を設立することを公約に掲げていた。サレー市では治安維持が常に選挙での争点で、今回も例外ではない。近年特に発砲事件などが相次いでいる。
また公共交通機関では、連邦政府の支援がすでに決まっているLRTではなく、スカイトレインの延長を目指すと公約。費用が約10億ドルさらに必要になるが問題ないだろうと楽観的な見方を示している。
トルドー首相は1日にマッカラム市長とも会談。連邦自由党は公共交通機関の重要性を理解していると一定の理解を示している。