2018年11月8日 第45号

 アメリカのノースカロライナに本社を置くホームセンターチェーン店ロウズ・カンパニーが11月5日、アメリカ、カナダを合わせて51の店舗や倉庫を閉鎖すると発表した。

 カナダでは27店舗、倉庫2カ所、事務所2カ所の31カ所が閉鎖する。ロウズは2016年にケベック州に本社を置くホームセンターチェーンのロナを買収。今回閉鎖される店舗のほとんどがロナ系列となっている。

 閉鎖されるのはオンタリオ州9カ所、ケベック州9カ所、ニューファンドランド・ラブラドール州が6カ所。ブリティッシュ・コロンビア州では、ニューウェストミンスター市のロナと、カムループ市にある倉庫の2カ所、アルバータ州でカルガリー市のレノ-ディーポとロナのコールセンターの2カ所が閉鎖する。来年1月末までに実施される。

 ロウズは現在、カナダにロウズ系列68店、ロナ系列430店を展開。その他にもレノ-ディーポ、ディクス・ランバーなどを展開している。カナダの拠点はケベック州。

 今回の閉鎖について事業の見直しを迫られているための対策と説明。ライバル企業のホーム・ディーポやカナディアン・タイヤ、総合小売店のコストコ、ウォールマートなどとの競争の激化が背景にあると専門家は分析している。

 今回の閉鎖でどれくらいの従業員に影響があるのかについては、現在のところは発表されていない。ロウズのカナダでの従業員数は約2万8千人と発表されている。

 

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