2018年10月25日 第43号

 ブリティッシュ・コロンビア州の沖合で21日、比較的大規模な地震が連続して発生した。

 アメリカ地質調査所によると、震源地は同州バンクーバー島の北端の町ポートハーディから約200キロメートル南西の地点で、深さは約10キロメートル。最初の地震が午後10時40分頃発生、地震の強さを示すマグニチュードは6・6だった。続いて午後11時15分ごろ、ほぼ同じ地域でマグニチュード6・8の地震が、さらに同じ地域で5分後にマグニチュード6・5の地震が続けて発生した。

 カナダ資源省の地震学者ジョン・キャシディさんによると、この規模の地震が45分以内に同じ地域で立て続けに起こったことは通常ではないものの、今回の地震は断層の水平方向のずれによって発生したものだったため、津波の恐れはなかったとのこと。しかしその後もマグニチュード4・3から5・2の余震が、22日早朝まで起こっていた。

 この地震による揺れを感じたとの報告が200件ほど、アメリカ地質調査所のウェブサイトに寄せられたが、その多くがバンクーバー島東部からによるものだったという。

 この地域の地震は、ファンデフカ・プレートが北米プレートの下に潜り込む、カスケーディア沈み込み帯に沿って起こっている。この沈み込み帯は、バンクーバー島から、米カルフォルニア州北部沿岸まで続いている。

 BC州では現在、地震予報システムの導入が進んでいる。オーシャン・ネットワークス・カナダ社が開発した新しいタイプのセンサーが、カスケーディア沈み込み帯に沿って設置され、大規模地震の発生予想地域と規模を予測、そして発生の20秒から2分前にはBC州民に予報するというシステムで、来年3月の本格運用を目指している。

 

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