2018年10月25日 第43号

 カナダの郵便局カナダポスト労働組合(CUPW)が22日午前零時からストライキに突入した。

 ただ全国一斉にメールや小包の集配送が止まるわけではなく、ローテーションでの24時間ストライキとなる。

 1日目にストライキに入ったのは全国で4都市。ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア市、アルバータ州エドモントン市、オンタリオ州ウィンザー市が22日午前零時1分から、ノバスコシア州ハリファックス市が同日午前1時1分から24時間ストライキに入った。24時間後の23日午前零時にはこれら4都市でのストライキは解除され、通常に戻った。

 しかし入れ替わるように23日午前零時1分から、オンタリオ州トロント市とトロント広域圏が24時間ストライキに入った。トロントでのストライキには約9千人が参加。トロント広域圏には2つの国内郵便ハブがある。一つは小包を取り扱う集配所でカナダ全体の約3分の2の小包がここで扱われる。もう一つは郵便物集配所で、この2カ所でのストライキは、トロント近郊だけでなく全国的な影響を及ぼすとみられている。

 カナダポスト側も、トロントでのストライキは全国的に「大きな影響があるだろう」と声明を発表している。

 CUPWは、郵便物は配達されるが通常より遅れると発表している。

 カナダポストとの交渉を続けているCUPWだが合意にはかなり遠いと報道されている。給与引き上げ、組合員の健康と安全、性別格差の是正、強制残業の廃止などを要求している。

 今回のストライキでは、今月17日に合法化されたマリファナのオンライン販売の配達にも少なからず影響が出るとしている。

 CUPW会員数は全国で約5万人。都市部で4万2千人、地方で8千人となっている。

 

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