2018年10月11日 第41号
ホッケーも始まり、ウィンタースポーツの季節となったが、ブリティッシュ・コロンビア州には100歳で現役のカーリングプレーヤーがいる。
ロラ・ホルムズさんは9月16日、家族や友人など130人以上に囲まれ、100歳の誕生日を共に祝った。そして9月24日には、100歳になって初めての試合に出場した。彼女は現在、世界最高齢のカーリングプレーヤーとして、ギネス世界記録にノミネートされている。
ホルムズさんは取材に対し、まさか自分が100歳まで生きられるとは思っていなかったし、100歳になってもカーリングを続けているなんて夢にも思わなかったと語っている。「カーリングは楽しい」と語るホルムズさんは、カーリングを始めて20年になる。週に2回はプレーするという彼女にとって、カーリングのリンクが第二の我が家となっている。
BC州カーリングクラブのウェブサイトによると、ホルムズさんがカーリングを始めたのは25歳で、看護師としてオンタリオ州サドバリーで働いていた時のことだった。この時はすぐにやめてしまったが、定年退職後にバンクーバーに引っ越してから、カーリングを再開した。その時の年齢は80歳で、地元カーリングクラブのシニアグループにも所属した。
その後、指にしびれや痛み、また細かい作業が困難になる手根管症候群(carpal tunnel syndrome)を両手に発症、手術を受けることになる。このため20キロ弱(43ポンド)のカーリングストーンを投げ出すことが難しくなったが、彼女は「ピーター」と名付けたスティックを用いて、プレーを続けている。
彼女が所属するチームの司令塔(スキップ)を務めるマーリーネ・ロックフィルさんは、ホルムズさんに初めて会った時、彼女の年齢が信じられなかった、彼女はみんなの励みになると、取材に話している。
ホルムズさんはカーリング以外にも太極拳を週二回行うほか、ブリッジに興じたり友人を訪問したりするなど、アクティブに過ごしている。「何もしないで過ごすこともできるし、何かすることもできる。私の場合、人生をやりがいあるものにするため、何かをするようにしている」と、ホルムズさんは語っていた。