2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州では、ローワーメインランドを除くほとんどの地域で1日より、高速道路を走行する乗用車に対してウィンタータイヤ装着の義務化が始まった。

 寒冷地の走行に適したウィンタータイヤの側面には、『3つの頂を持つ山の絵の中に雪の結晶』または『M+S』のマークのいずれかが刻印されている。

 ウィンタータイヤには、これらのマークの表示が義務付けられている。雪の結晶マークがついたタイヤは、積雪や凍った路面、また寒冷な気象条件の中でベストの性能を出せるよう製造されている。一方M+S(泥と雪ーmud and snow)マークがついたタイヤは、別名オールシーズンタイヤとも呼ばれているが、その路面のグリップ性能はノーマル(サマー)タイヤよりは良いが、雪の結晶マークのタイヤほどではない。BC州政府は、積雪など寒冷地環境の道路を走行する車は、雪の結晶マークのついたタイヤを装着することを奨励している。

 またタイヤの溝が3・5ミリ以上残っていることも、義務付けられている。そのほか、営業用トラックについてはこの期間中、チェーンの携行が義務付けられている。

 BC州交通省はそのウェブサイトで、ウィンタータイヤ装着が義務付けられている高速道路を示した地図を公表している(『BC』『winter』『tire』『highway』で検索)。それによると、義務付けられていない地域はローワーメインランドのほか、バンクーバー島のジョージア海峡に面した沿岸部を走る高速道路のみで、それ以外ではウィンタータイヤが義務付けられており、装着していないことが発覚した場合、Uターンを命じられる場合もある。

 違反した場合の罰金は109ドル。なお、この規制は同州南部沿岸部やバンクーバー島の高速道路では来年の3月31日までだが、内陸部では4月30日まで規制が続く区間も多いので、前出の地図で確認する必要がある。

 

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