2018年10月4日 第40号

 オンタリオ州ウォータールー大学のドナ・ストリックランド博士がノーベル物理学賞を受賞したことが分かった。10月2日、スウェーデン王立科学アカデミーが発表した。フランス理工科学校のジェラール・ムル博士との共同受賞。アメリカのアーサー・アシュキン博士も受賞した。「レーザー物理学」の分野での貢献が評価された。

 ストリックランド博士の受賞は、物理学賞では、1903年マリー・キュリー博士、63年マリア・ゲッパート・メイヤー博士に続き、女性の受賞者としては3人目。カナダで記者会見したストリックランド博士は、研究を始めた理由について、「何か楽しいことがしたいと思ったから」と語った。ストリックランド博士は1985年、当時ニューヨーク州ローチェスター大学の博士課程で指導教官だった今回の共同受賞者ムル博士の下で研究していたという。

 ストリックランド・ムル博士の研究成果は、現在レーザーを使った視力回復手術などに応用されている。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。