2018年9月27日 第39号
サスカチワン州に住む家族のもとから15カ月前に失踪した犬が、そこから500キロメートルほど離れた町で発見された。奇跡の再会とメディアが報道したのち、実はこの犬が犬違いだったことが判明した。
ブレナン・ダンカンさんの家族の犬ジョージアが、同州中西部の町ウォルブルグに住む親戚の家から逃げだし、行方不明になったのは昨年7月のことだった。それが先週、ウォルブルグから約500キロメートル南の町カロンで見つかったとの知らせが、ダンカンさんの元に届いた。
ダンカンさんたちを見るやいなや耳をピンと立てたり、以前ハチに刺されてできた鼻の横の傷もあったことなどから、この犬はジョージアに間違いないと確信したダンカンさんだった。奇跡的な再会を喜び、早速ジョージアを家に連れて帰り世話をし始めたダンカンさん一家だったが、このことがニュースで話題になると、一家のもとにひとりの女性から連絡が入った。彼女によると、この犬はジョージアではなく、最近この女性の農場から逃げ出したベラだという。
ダンカンさん一家は19日、ジョージアを連れてこの女性と面会した。一家が車から降りるや否や、この女性を見つけた犬はまっしぐらに彼女に駆け出し、背伸びしてその鼻を彼女の顔に押し当てた。この様子を目の当たりにして、誰もがこの犬がジョージアではなく、ベラであることを認めざるを得なかった。
奇跡的な喜びから一転、再びジョージアを探さなければならなくなったダンカンさん一家だが、少なくともベラが無事にオーナーのもとに戻れたことを喜んでいる。