2018年9月27日 第39号

 ブリティッシュ・コロンビア州の公立学校の、5年生から8年生までの教科のひとつである外国語。現在は日本語やドイツ語、パンジャブ語など9カ国語が選択肢として用意されているが、これにペルシャ語が加わるかも知れない。ファルシ・ダール・BCと呼ばれる団体が、一般的にペルシャ語として知られるファルシ語を、このリストに追加するよう活動している。

 最近の国勢調査によると、BC州に暮らす4万3千人以上がペルシャ語を母国語とする国ーイラン、イラク、アフガニスタン、およびペルシャ湾岸のいくつかの国ーの出身で、その中の2万8千人以上が家庭内でペルシャ語を日常会話言語として用いているという。さらに同団体の設立者の一人アミール・バジェキアンさんは、この数はBC州内で話される日本語やスペイン語、イタリア語、ドイツ語、そしてフランス語話者の数より多いと指摘、言語教育の選択肢に入れてしかるべきだと取材に語っている。

 またバジェキアンさんによると、いくつかの学校理事会メンバーや州政府の政治家、また地方選挙の候補者たちの中にも、この活動に賛同する動きがあるという。

 なおサウジアラビアやエジプトなど、アラビア半島からアフリカ北部のアラブ諸国で話されるアラビア語は、ペルシャ語と見た目は似ているが、異なる言語である。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。