2018年9月20日 第38号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーで7日、かつら専門店から150個以上のかつらが盗まれたが、13日にその一部が警察によって回収された。
盗難事件が発生したのは、同市ウエスト・ブロードウェイにあるエバかつら店。早朝に何者かが店内に侵入、本物の人の髪から作られたかつらを盗んでいった。そのうちの多くが、BC州小児専門病院のがん患者の子供たち向けだった。
そんな中、13日夕方になって同市イーストサイドのホテルで大量のかつらが見つかったと、バンクーバー市警察に通報があった。発見者は、その一週間前に起きた盗難事件をニュースで知っており、発見と同時に警察に連絡を入れたという。警察が回収したかつらは66個。同市警察は引き続き残りのかつらと、盗んだ犯人の行方を追っている。
一方エバかつら店では、子供たちが学校に戻るタイミングまでに間に合うよう、盗まれた分のかつらの再製作に追われている。またこのニュースを知った多くの人から、髪の毛の寄付の申し出が後を絶たないと、同店では話している。なお、これから髪の毛の寄付を考えている人のために、同店ではその際の注意事項をウェブサイトで紹介している(『Eva&Co』、『wigs』、『donation』で検索)。