2018年9月13日 第37号
カナダの郵便局カナダポストの労働組合CUPWは11日、交渉が決裂した場合にストライキを実施することを賛成多数で承認した。
CUPWは労働協約で昨年から労働相との交渉が続いている。もし9月26日までに協約で合意に至らなかった場合は、労働組合のストライキ、もしくは施設封鎖が実行される可能性がある。
パトリシア・ハイデュ労働相広報官は、ハイデュ労働相が調整役を任命して交渉を続けていると声明を発表している。
CUPWは協約合意の条件に、時給の引き上げ、福利厚生の改善を含めているが、政府からの回答は承認できるものではないと発表している。
さらに組合は従業員に直接かかわるもの以外として、カナダポストのサービス範囲拡大も要求している。金融サービス、生鮮食品デリバリーサービス、環境に優しい車両の導入などが含まれている。
カナダポストが前回施設封鎖を実行したのは2011年。その時は保守党政権によって国会での可決により強制的に職場復帰が行われた。2016年にもストライキの可能性があったが、直前で合意に至り回避された。