2018年8月30日 第35号
ブリティッシュ・コロンビア州の各所で続いている森林火災の煙によって、大気の質が悪化していたメトロバンクーバー地区やフレーザーバレー地区の一部では、風向きの変化により質が改善、24日には発令されていた注意報がいったん解除された。
しかし新たに移動してきた寒気に伴って、バンクーバー島の森林火災の煙が再び同地域に流入、26日には注意報が再び発せられる事態となった。
メトロバンクーバーの大気の質と気候変動課によると、25日に同地域で雨が降り出したのとほぼ同時に、大気中の微粒子濃度が上昇し始めたという。日中は注意報発令レベルまでは上がらなかったものの、同夜からはほぼすべての観測点で値が再び上昇、注意報を発令する濃度を超えた。
しかし今回の濃度は前回ほどは高くなく、また不安定な大気の状態が当面続くため、注意報レベルの濃度が前回ほど長く続くことはないだろうとみられていた。実際、注意報は27日にはメトロバンクーバー、およびフレーザーバレーの全域で解除となった。