2018年8月9日 第32号
カナダ最大の航空会社エアカナダと提携しているロイヤルティープログラム、エアロプランを運営するエイミア社がカナダ国内3航空会社との提携を相次いで発表した。
今月3日に、トロントのビリー・ビショップ空港をハブとしてカナダ東部を中心に定期便を就航しているポーター航空との提携を発表した後、7日にはケベック州モントリオールに本社を置く旅行会社トランザットATのエア・トランザット航空と、エドモントン空港をハブとするLCCフレア航空との提携を発表した。
各航空会社とも実質的なポイント提携は2020年7月以降に実施される。
エアロプランは1984年にエアカナダのロイヤルティープログラムとして創設されたが、2011年からエイミア社に運営権を完全に移行した。そして昨年、エアカナダはエアロプランとの提携を2020年7月で解消すると発表。エアロプランにとっては主要航空会社を持たなくなることから、大きな打撃となった。
しかし先月エアカナダは、TD銀行、CIBC、ビザカナダとエアロプラン買収を提示。しかし回答期限となる8月2日にエイミアは提示額を拒否すると発表した。理由は提示額がエイミアの想定する価値よりも低かったためと語っている。
その翌日からの相次ぐ提携発表となった。さらに現在ワンワールドとの提携を模索中とも発表した。
ワンワールドは、日本航空やブリティッシュ航空、アメリカン航空などを含む航空会社グループで、エアカナダが参加しているスターアライアンスのライバルグループ。
ワンワールドとの提携が実現すれば、かなり広範囲でポイントがためられるロイヤルティープログラムとなる。