2018年7月19日 第29号
ブリティッシュ・コロンビア州内陸部の都市カムループス郊外で、ブタがすし詰め状態でトラック輸送されている映像が動物保護団体によってインターネット上で公開され、当局が調査に乗り出した。
動画を撮影した動物保護団体、カムループス・アニマル・ライツ・ムーブメント・アンド・アドボカシーのカイラ・ブレイズさんによると、ブタは他のブタの上に折り重なるほど、荷室の中に詰め込まれていたという。中には、上にいるブタの蹄に顔を踏みつけられ、息も絶え絶えになっているものもいたという。また、この動画が撮影された11日は、気温が32度に達する暑い日だった。カナダ食品検査庁も、この動画の存在を認識、このブタ輸送について調査を開始するとコメントしている。
別の団体アニマル・ジャスティスのアンナ・ピッパスさんは、条例により過密状態での動物の輸送は禁じられており、暑い日にはさらに空間に余裕を持たせるよう、ガイドラインに定められていると指摘している。一方で、条例はどのような状態ならば過密状態なのかを明確には定義していなかったり、ブタの場合には最高36時間まで休憩や水、エサを与えずに輸送できるとするなど、動物保護の観点からは不十分な面もあると説明している。