2018年7月19日 第29号

 カナダ銀行は11日、金利を0・25パーセント引き上げ、1・5パーセントにすると発表した。カナダ銀行の金利引き上げは今年1月以来。2017年7月以降では4回目。

 スティーブン・ポロズ総裁は、現在アメリカとの間で起きている貿易抗争が不安材料としながらも、金利引き上げ判断の材料とはしないと語った。

 最近のデータが示したカナダの経済状況では、雇用状況の改善やインフレ率の上昇が顕著だったため、今月には金利を引き上げるのではないかとの予測が高かった。

 アメリカが6月に実施したカナダ鉄鋼・アルミニウムへの関税や7月1日からのカナダの対抗措置が2国間の貿易に影響を及ぼすと予測されるが、好調なアメリカ経済、世界的なコモディティ需要、コモディティ価格、特に原油価格の上昇などが、関税引き上げによる影響を相殺すると予測されるとカナダ銀行は分析している。

 今回の金利引き上げにより国内大手金融機関もプライムレートを引き上げるとみられている。

 カナダ銀行は金利を2・5パーセントから3・5パーセントまで引き上げることを目標としている。

 

 

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