2018年7月12日 第28号

 パキスタンと中国の国境に位置する、世界第2の高峰K2の現地時間で7日、ケベック州の登山家が滑落、死亡した。

 パキスタン山岳クラブによると、標高8611メートルの同峰を目指していた9人チームには、3人の登山家がケベック州から参加。そのうちの一人、サージ・デシュルオさん(53歳)が滑落したのは、6700メートル付近に設置された第2キャンプの近くで、午後零時25分頃のことだった。当時の詳しい状況は、今のところ明らかにされていない。

 デシュルオさんの友人で、2年前にK2登頂を目指したことのあるベノワ・ラモルーさんは、突然の悲報にショックを隠しきれないでいた。2年前の登山では、第3キャンプを襲った雪崩のため、頂上アタックを断念せざるを得なかった経緯がある。

 妻と2人の娘のよき父親であったデシュルオさんはまた、空いた時間をコミュニティのために使っていた、他人を思いやる人物だったとラモルーさんは取材に語っている。またデシュルオさんは登山に関しては常に安全を優先し、功績をあせって無理をするようなことは一切しない人物だと説明、それでも5千メートル以上の山に登る場合には、常にリスクがつきまとうと話している。さらに、デシュルオさんも家族も、そのリスクのことは十分理解していたし、少なくとも彼は愛していた登山で命を失ったことが、せめてもの救いだと付け加えていた。

 デシュルオさんの遺体はベースキャンプを経て、パキスタンの首都イスラマバードに搬送される予定。

 

 

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