2018年7月5日 第27号
オンタリオ州選挙で圧勝した進歩保守党(PC)ダグ・フォード党首が6月29日に就任式を終え、正式に第26代オンタリオ州首相に就任した。
6月7日に実施されたオンタリオ州議会議員選挙で大勝したフォードPC政権が本格的に動き出す。
この日は、フォード州首相と20人の閣僚が就任式に出席。閣僚は21人中、男性14人、女性7人。そのうち白人以外は1人のみという構成となった。
就任式を終えた後、集まった約2千人の州民の前に現れたフォード州首相は、「今日ここでオンタリオ州民の前に立ち、私を信頼してくれたことにとても感動している。そして、この先に大きな仕事が待っていることを実感する」と述べた。州民の生活を経済的に豊かにすることが指名と語り、経済対策を最優先とすることを改めて強調した。
この日就任した閣僚で注目されたのは、PC党首選でフォード氏と党首を争い僅差で負けたクリスティン・エリオット氏。副州首相兼保健相に就任した。
同じくPC党首選に出馬し3番目となったキャロライン・マルルーニー氏は司法長官兼フランス語担当相に。ヨーク-シムコ選挙区で当選し、今回初めて政界入りした。 ブラウン前PC党首が1月24日に辞任した後、暫定党首を務めたヴィック・フェデリ氏は財務相に就任。注目の環境・自然保護・公園相にはオンタリオ州宝くじ公社やポストメディアのトップを務めたロッド・フィリップス氏が就任した。フォード州首相は、公約にキャップ&トレード制度を含む炭素税の廃止を掲げていて、今後の政策に注目が集まっている。
オンタリオ州議会は7月11日に再開、12日には開会の式辞でフォード新政権の政策が発表される。