2018年6月28日 第26号
サスカチワン州の人口1千人ほどの町、キャロットリバーの長期ケアホームで、ローストビーフの料理中、間違って手洗い用の粉石けんが味付けに使用された。
入居者に提供する前にはスタッフが、この誤りに気が付いたものの、粉石けんがかかった部分がカットされただけで、そのまま35人ほどの入居者に提供された。
間違いの発端は、従業員が粉石けんを調味料入れに移し替えたあと、内容物を示すラベルを張り替えるのを忘れたまま、厨房の流し台のそばに置いてしまったこと。そして別の従業員が中身を確認しないまま、この調味料入れを手に取り調理中のローストビーフの味付けとして、振りかけてしまった。
その後、これが粉石けんであることに厨房スタッフが気が付いたものの、粉石けんがかかった部分をそぎ落としただけで、残りの部分はその日の食事として提供されたと、同ホームを管理するサスカチワン州健康局は報告している。また粉石けんの製造メーカーの情報によれば、粉石けんは体内に取り込まれても無害であること、食事後に入居者で体調不良を訴えた人はいなかったと説明している。しかし、調理中のローストビーフに粉石けんがふりかけられた事実が発覚した時点で、このローストビーフ全部を廃棄処分し、食事として提供しないようにすべきだったと指摘、入居者に謝罪した。