2018年6月14日 第24号
カナダ統計局は8日、5月の労働統計を発表、予想に反して失業者数が7500人と報告した。しかし失業率は前月から変わらず5・8パーセントだった。これで2カ月連続の失業者数増となった。
減少したのはフルタイムで3万1千人、パートタイムが2万3600人増加したが、全体として失業者数が増えた。
業種別ではヘルスケア・社会福祉関連産業で2万4千人が失業、製造業でも1万8千人、建設業で1万3千人が失業した。一方で就業者数が宿泊・飲食業で1万8千人、専門・科学・技術サービス業で1万7千人、運輸・倉庫業で1万2千人増加した。地域別では、プリンスエドワード島で就業者数が800人増加し失業率がやや改善。ブリティッシュ・コロンビアでは1万2千人が失業、前年同月比でほとんど伸びなかったのは2015年5月以来となった。それでも失業率はほとんど変化せず4・8パーセント。オンタリオ州では前月比ではほとんど変化がなかったが前年同月比では1・8パーセント増、ケベック州でも前年同月比で1・6パーセント就業者数が伸びた。
予測よりも失業者が増加した5月だが、時給は急速な伸びとなっている。前年同月比で3・9パーセント上昇、2009年4月以来の伸び幅になった。