2018年5月24日 第21号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市議会は16日、カナダ初となるプラスチック製ストローと発泡スチロール容器の使用を禁止する条例を、来年6月より施行することを決定した。こうした使い捨て製品の削減政策は、同市が2040年までに目指す、ゴミゼロ都市計画(Zero Waste 2040 Strategy)の一環となる。

 グレゴール・ロバートソン市長は、世界中の都市がプラスチック製品の環境へ及ぼす影響を認識し、その対策を行い始めていることに触れ、今回の決定はバンクーバーを世界一グリーンな都市に向かわせる大きな一歩になったとコメントしている。

 しかしこの決定に対してバブルティーを販売する飲食店から、ストロー禁止に異議を唱える声が上がっている。中にはパール・フレーバー・ティー・ハウスのプロジェクトマネージャー、ケーティ・ファンさんのように、同様の意見を表明している20人以上の様々な団体の代表を伴って、市議会の場でストロー禁止に反対する意見を述べる人物も現れた。またストロー禁止は、障害者の生活に影響を与えるとも指摘していた。

 市はこれから、事業者やコミュニティ関係者、障害者団体などと意見交換を行い、ストロー禁止条例をどのように実施していくかの答申を今年末までに報告することになっている。

 

 

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