2018年5月24日 第21号

 カナダ統計局は18日、4月のインフレ率が2・2パーセントと発表し、専門家の予測2・3パーセントを下回ったことが分かった。これで今月30日にカナダ銀行が発表する金利については現行のまま据え置きする可能性が高くなったとして、この日のカナダドルが一時77・52米セントまで下落した。

 その他にも、カナダドルが下落した要因として、原油価格の下落とNAFTA(北米自由貿易協定)の見通しの不安定さが挙げられている。

 インフレ率が下落した要因には、旅行に関する料金が下がったことやガソリン価格の緩やかな下落が挙げられている。一方で、衣料・食品に関する価格が上昇したことがインフレ率を引き上げたと分析している。

 カナダ銀行が注目しているコアインフレ率は、1・9パーセントと前回調査から変更していないことも分かった。

 専門家は次の金利の引き上げは、7月が有力とみている。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。