2018年5月24日 第21号
ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアのカップルが殺された、30年以上前の殺人事件が、最新のDNA技術によって解決された。
1987年11月、ジェイ・クックさん(当時20歳)とターニャ・バン=カイレンボルグさん(当時17歳)が、米ワシントン州シアトルの郊外の、それぞれ別の場所から遺体で発見された。二人はクックさんの父親に頼まれて暖炉の部品を受け取りに同地を訪れていたが、その後消息が分からなくなっていた。
同州スノホミッシュ群保安官事務所は事件解決の糸口として、バン=カイレンボルグさんの殺人現場から採取された犯人のものと思われる証拠のDNA解析を専門家に依頼した。その結果、容疑者の祖先が北ヨーロッパであることや、皮膚の色が極めて白くそばかすを伴っている可能性があること、また髪の毛は薄茶色ではげる場合もあるなどの特徴が判明した。
これらの情報をもとに、容疑者の25歳および45歳、さらに65歳の時のモンタージュ写真が作成され、同保安官事務所が先月一般公開した。それから約5週間後の17日、シアトル=タコマ地域に住むウィリアム・アール・タルボット容疑者(55歳)がついに逮捕された。
記者会見でタイ・トレナリー保安官は、これは最新のDNA技術と、捜査を続けてきた刑事らの犯人逮捕への決意が組み合わさった時、いかに強力なものになるかを示す好例だと語っていた。