2018年5月24日 第21号
サイモンフレーザー大学ステファン・イーストン教授の話として、カナディアン・プレスは21日、カナダでのマリファナ合法化に向けて、現在オレゴン州で起こっている現象が参考になるのではとの主張を紹介した。
アメリカ・オレゴン州では2015年に嗜好品としてのマリファナを合法化。その後、約3年でマリファナ価格は当時の約半分に落ち込んでいるという。理由は供給過多で、イーストン教授は、すでに違法な市場が存在する産業ではこうした現象が起こる可能性が高いと指摘している。
ただカナダではこうした現象は起きないのではという楽観的な見方もあるとカナディアン・プレスでは紹介している。
カナダ保健省によると、5月11日時点で同省が受け取ったマリファナビジネス申請は1974件。すでに書類審査などが行われているという。
自由党連邦政府は、選挙公約としてきたマリファナの合法化に向け、今年中、早ければ秋ごろの実現を目指しているが、野党や上院からの根強い反対意見がある。当初は今年7月1日を解禁日として目指していたが、それは実現できないことはすでに政府が発表している。
今後は、各州のマリファナ合法化対応策や連邦政府の動きに注目が集まるが、カナダでマリファナ合法化がビジネスとして成功するかは未知数となっている。