2018年5月10日 第19号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの独立系映画館の中でも、80年という長い歴史を誇るリオ劇場。今では少なくなった、当時をしのばせるアールデコ調のこの劇場を含む一角は、土地利用区分が変更されたことで開発業者による再開発の動きが起こり、その場合は買い取られた同劇場は取り壊される危険性があった。

 この劇場を運営してきたコリーン・リアさんは2月、開発業者による買収を阻止するため、自らもリオ劇場を買い取る意思を表明。直後から何百万ドルともいわれた購入金額を工面するためインターネット上での寄付を募り始め、これまでに50万ドル以上が集まった。

 さらに支援の輪は業界に広がり、映画監督のケビン・スミスさんや、バンクーバー出身の映画俳優で『デッドプール』の主役を演じたライアン・レイノルズさん、同じくバンクーバー出身でSFホラーテレビドラマ『ストレンジャー・シングス』やホラー映画『イット〜それが見えたら終わり〜』などに出演した15歳の俳優フィン・ヴォルフハルトさんなどが声を上げていた。

 こうした支援とともに、売買契約締結期限の7日が目前に迫った先週には、リアさんがバンシティ信用組合に申請していたローンが承認された。これでゴールに手が届きそうだと取材に語るリアさん。7日に契約内容を詰めたあと、彼女とビジネスパートナーは60日以内に300万ドルのデポジットを払うことになる。また出資を約束する投資家も名乗りを上げているが、リアさんはそれ以外の一般の人々でも同劇場の株を購入できるようにして、80万ドル程度の寄付を集められるよう計画中だと話している。

 リアさんはまた、バンクーバーでは人々に愛されていた施設やビジネスが、やむなく閉鎖に追い込まれたケースがいくつもあると語り、自分はその流れを変えることもできるのだということを、みんなに示したいと希望を述べていた。

 

 

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