2018年5月10日 第19号
メトロバンクーバーの公共交通機関で、5月22日からクレジットカードやモバイル機器での運賃の支払いが可能になる。
対象となるのは、メトロバンクーバーの公共交通機関を管轄するトランスリンク社が運営するバス、スカイトレイン、シーバス、ウエストコースト・エキスプレス。
使用できるクレジットカードは、タップ式での支払いが可能なビザとマスターカードで、モバイル機器では、アップルペイ、グーグルペイ、サムソンペイ。
使用方法は通常のコンパスカードと同様、スカイトレイン、シーバス、ウエストコースト・エキスプレスでは乗車前と後に、バスでは乗車時のみに、コンパスカードの読み取り機にタップすると、利用した区間の運賃がクレジットカードにチャージされる。トランスファーもコンパスカード使用時と同様に可能。バス、スカイトレイン、シーバスは90分間、ウエストコースト・エキスプレスは180分間有効となっている。デビットカードは現在のところ対象外で使用できない。
対象となる料金は、現金支払いの大人料金のみ。コンパスカードに設定されているバリュー料金を利用している場合や、1カ月定期を利用している場合などは、引き続きコンパスカードの使用が必要となる。
今回のクレジットカード利用開始時期が発表された4月23日、トランスリンクCEOケビン・デスモンド氏は、コンパスカードはトランスリンクを通勤や通学など常時利用している人向けで、今回のクレジットカード払いについては単発的な利用者や旅行者にとって便利なシステムとなると語っている。
ただ注意点もある。数枚のカードを同時にタップするとカードクラッシュが起きるという。例えば、クレジットカードを複数入れた財布をそのままタップしたり、スマホケースにコンパスカードとクレジットカードの両方を入れたままモバイル機器で支払いをしたりした場合など、カードクラッシュが起きることもあるため、必ず1枚のみをタップするよう注意を呼び掛けている。
また将来的には、現在は利用できないデビットカードでの支払いや、コンパスカードアプリの開発も進め、これらの方法でも利用できるようにしたいとしている。
クレジットカードの利用に関する詳細は、トランスリンクのウェブサイトを参照。https://www.translink.ca/Fares-and-Passes/Tap-to-Pay.aspx