2018年5月3日 第18号
5月1日、バンクーバー市役所前を抗議団体がブロックしてバンクーバー市と市長に対して抗議デモを行った。
100パーセント低所得者層への住宅とすると、グレゴール・ロバートソン市長によって約束された集合住宅が、その3分の1のみが低所得者用価格(375ドル)として賃貸契約できるということに対する抗議。
低所得者層への住宅確保を訴える団体は約束が違うと憤る。バンクーバー市ダウンタウン・イーストサイドといわれる地区で暮らすホームレスの人々への住宅供給は緊急性を要しているにもかかわらず、100パーセントと約束した231戸のうち約3分の1の77戸のみでは、約1200人とされるホームレスの人々の救済には、焼け石に水だということを訴えに来たと語っている。
ロバートソン市長が約束したのは2016年8月。しかし市議会は今年に入り、約3分の1戸にのみ低所得者向け価格を設定することを賛成多数で承認した。高騰を続けるバンクーバーでは低所得者向け住宅の確保は、大きな社会問題にもなっている。
今回のデモにより、この日の市議会は場所を移して行われた。