2018年5月3日 第18号
ブリティッシュ・コロンビア州でのガソリン価格の高騰が止まらない。メトロバンクーバーのガソリン価格は4月29日、ついに1リットル1・6ドルを超えた。
北米主要都市では最も高い。次いで高いのはビクトリア。バンクーバーではもちろん史上最高価格。ここまで高くなったのは1998年以来。
しかし専門家はもう少し上がると予想。1・65ドルまでは上がるのではないかと予測している。
バンクーバーでガソリン価格が高騰している要因は、安いカナダドルと二つの精製所がメンテナンスに入ったため。毎年夏は旅行などでガソリンの需要が増えるため、ガソリン価格が上がる傾向にある。
炭素税も引き上げられたが、BC州ジョン・ホーガン州首相は、炭素税の引き上げは今回のガソリン価格の高騰に直接の影響はないと語った。NDP政権による炭素税の引き上げは、1リットルにつき約1セント。問題は供給不足によるものであり、NDPが政権を取るずっと前から指摘されている問題。パイプラインを拡張してオイルサンドを海外に輸出するのであれば、連邦政府の政策として国内供給用を増やすことが先決と語った。
ホーガン州首相は現在、ワシントン州ジェイ・インスリー州知事と、この件について協議を続けているとも語った。