2018年4月26日 第17号

 キンダーモーガン社のトランスマウンテン・パイプライン拡張計画を巡り、反対しているブリティッシュ・コロンビア(BC)州と推進する連邦自由党政権、アルバータ州政府の抗争が続く中、20日にはBC州のビジネス400社が反対の署名をBC州政府ジョン・ホーガン州首相に提出した。

 テクノロジー、グリーンテクノロジー、旅行業を中心とする産業界からの反対で、パイプラインが建設されれば、クリーンで美しい環境をビジネスの基盤としている産業に大きな打撃になると訴える。

 クリーンテクノロジーは、BC州のクリーンエネルギーとクリーンなイメージが投資を呼び込む条件であり、BC州の旅行業は美しい自然と都市の融合という環境に支えられている。オイル産業はこうしたイメージを壊すことになり、事故でも起こればビジネスにとって大きな打撃となると訴える。

 署名では、石油産業がこれまでカナダの経済を支えてきたことはまちがいないが、これからのBC経済はクリーンテクノロジーや旅行業を中心に発展していく必要があると語り、パイプラインが建設されてしまえば、カナダはまた天然資源産業に頼る経済をこれから何十年も続けることになると訴えた。

 

 

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