2018年4月12日 第15号

 トランスマウンテン・パイプライン拡張工事を手掛けているキンダーモーガン社が8日、工事の一時停止を発表した。事業の撤退も視野に入れ、今後の事業展開を再検討するという。

 同社は声明を発表し、「工事を始めたプロジェクトだが、不安定な状況が事業の完成を不確かにしている現状で、このまま工事を進め、自分たちでコントロールできない状況に多額の資金をつぎ込むという危険を冒すと、同社の価値を損なうとの判断に達した」と説明した。

 現在は初期工事段階で本格的な工事は始まっていない。キンダーモーガン社は関係者と話し合い5月31日までに結論を出すと通告した。今後も工事を続行するとの結論に達するには、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州での工事が支障なく進められること、キンダーモーガン社の株主が適正に保護されることを条件とすると発表している。

 トランスマウンテン・パイプライン拡張工事についてはBC州でのターミナルとなるバーナビー市の工事現場やバンクーバーで大規模な反対デモが行われるなど、メトロバンクーバーで反対派の抗議活動が続いている。

 ジャスティン・トルドー首相は5日に訪問した同州ビクトリアで「パイプライン建設は国の事業であり、必ず完成する」と、記者会見でこれまで通りの発言を繰り返した。また6日にはアルバータ州フォートマクマレーのオイルサンド工場を訪問し、改めてパイプラインの建設を約束した。

 しかし8日のキンダーモーガン社の発表を受け、10日に閣僚緊急会議を設置。会議後に何らかの発表があるとの見方が広がったが、会見に臨んだジム・カー天然資源相とキャサリン・マッケナ環境相は、「パイプラインは国の事業であり確実に完成する」とこれまでの発言を繰り返すにとどまり、2分ほどで記者会見を切り上げた。

 反対派は今回の発表をパイプライン建設の終わりの始まりと歓迎しているが、今後も反対運動に手を緩める気はないと最後まで戦う姿勢を見せている。

 

 

 

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