2018年4月5日 第14号

 アルバータ州カルガリー市での冬季オリンピック・パラリンピック開催に向け、大きく一歩前進した。3月29日、連邦、州政府が、カルガリー市の招致活動に全面的に協力することを約束、合同招致委員会を設立することを発表した。

 カルガリー市は以前から招致に関心を示し、予算を組んで調査を行っていた。国際オリンピック委員会(IOC)からの助言を受けたり、今年2月に韓国で開催された平昌オリンピックには、市長自らが訪問して視察したりと積極的に動いていた。

 しかしオリンピック招致には連邦・州政府の協力は欠かせない。今回両政府の協力合意を取り付けたことでさらに1歩前進した。

 カルガリーオリンピックでは、アルバータ州エドモントン、ブリティッシュ・コロンビア州ウィスラーとの3都市開催も検討されている。これについてIOCも歓迎の意向を表明。IOCは世界各都市のオリンピック離れが進む中、都市の負担を軽減するため複数都市開催を奨励している。

 4月3日IOCは、2026年冬季オリンピック招致に関心を示し、立候補の第1段階「対話ステージ」に申請した7カ国を発表した。

 カルガリーの他には、オーストリア・グラーツ、3都市共同開催を目指すイタリア・コルティナダンペッツォ、ミラノ、トリノ(2006年冬季開催都市)、日本・札幌(1972年冬季開催都市)、トルコ・エルズルム、スウェーデン・ストックホルム(1912年夏季開催都市)、スイス・シオン。

 今年10月に正式な立候補都市が決定し、19年9月イタリア・ミラノで開催されるIOC総会で開催都市が決定する。

 カルガリーに決定すれば、1988年以来2度目の開催となる。

 

 

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