2018年3月22日 第12号

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は2026年に開催されるFIFAワールドカップ大会の開催都市候補から撤退すると14日発表した。同州政府ツーリズム省リサ・ベア大臣は招致委員会の回答が不明瞭で、州民の負担がどれくらいになるのかもわからない状況で承認はできないと語り、今後の話し合い次第としたが事実上の撤退を発表した。

 サッカーカナダは、アメリカ、メキシコとの3カ国共同開催で2026年W杯を招致している。カナダ政府もカナダ開催支援を表明した。

 W杯は2026年大会から参加国48カ国、80試合に拡大する。招致に成功すれば、カナダでは10試合が予定されている。アメリカで60試合、メキシコで10試合。

 3カ国共同招致委員会は15日、FIFAに提出する正式な開催都市候補リストを発表。翌日に提出した。カナダでは、エドモントン、モントリオール、トロントが含まれた。招致委員会の対応にアルバータ州政府も難色を示していたが、エドモントン市は招致を歓迎しているという。結局バンクーバーは候補都市には含まれなかった。

 バンクーバーでの開催会場となるBCプレースはBC州政府の管轄。ベア環境相は、金額が空欄のチェックを渡すわけにはいかないとセキュリティ費などを州が負担しなければならないことに難色を示していた。

 アメリカ西海岸では、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスが候補に含まれている。

 

 

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